昨日投稿の南紀白浜・梶原島の写真ですが、改めてご覧ください。
アングルは少し違いますが、下の写真と比べてみてください。
撮影時が真夏の7月と早春の3月という違いもありますが、それ以上に違いがおわかりでしょう。
下の写真は水平線がくっきりと際立ち、空と海の境界も色の違いもはっきりしているのに対して、上の写真は空と海がほとんど同じ色で、溶け合うように一つになっています。
空の青と海の青。スカイブルーとマリンブルー。自然界で私たちがまず目にする大きな「青」といえば、まずこの二つです。
でももちろん、同じ青でも、かなり違っています。ただの「青」という一言で表現するには、あまりに。
その二つの青が、ほとんど同じように見えるひとときです。
白浜からもう一枚。
他の場所からも、ということで、こちらはすさみ町・江須崎から。
またこちらは串本の本州最南端・潮岬での撮影です。
潮岬の灯台も望んでの一枚。
こちらは潮岬の鯨山見から。ここで古くから行われていた古式捕鯨で、鯨の出現を見張ったという高台です。
それぞれ空と海の色あいそのものも違っていますが、どれも空と海がほとんど同じ色に見えます。水平線という境界もはっきりせず、とけあうように一体化して見えるものもあります。
狙って撮っているのではなく、また狙って撮れるというわけでもない光景ですが、けれどもカメラに収めてみたいひとこまです。
どのような条件でこんな「空と海がとけあうような同じ色」の写真が撮れるか、私もまだよくわかっていません。経験的には初夏~夏に撮ったものばかりで、冬にこのような光景が出現する気はしないのは確かです。水平線近くで水蒸気が立ち込めて薄雲がかかり、水平線近くをぼやけさせていることが必要で、それなりに湿度のある季節の方がそうなりやすいのでしょう。
夏でも抜けるような澄んだ青空だと海との境界も際立ちやすいところです。
溶け合う海と空。この光景も、味わい深いものです。
それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。