光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

南紀白浜・梶原島のあたり

 久々に、南紀白浜のことで。まだ語れていなかった、知られざる絶景スポットがあります。

 三段壁から南へ500mほど行った先にある、梶原島のあたりです。下の地図で位置をご確認ください。

 梶原島自体は島なので(当然無人島です)陸路で渡ることはできませんが、今回特集するのはこの島を間近に望む海岸です。

 ここも、三段壁や千畳敷に劣らぬ絶景のスポットです。そうした観光地と違って、やはり写真を撮りに訪れている人に現地でお会いしたことが無いので、やはり知られざる名所ということなのでしょう。今回は、こちらをお伝えします。

 三段壁からは、34号線(白浜温泉線)より海寄りの裏道に沿って、東に400mほど進みます。そうすると川にかかる橋(白石橋)の上からこの島が望めます、

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 橋を渡った先に、海辺まで降りるルートがあります。おそらく磯釣り客やマリンスポーツを楽しむ人たちが使っているのでしょう。ほとんど山道みたいですが、そこを辿ると視界に海が開けます。

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 真夏の日差しに、岩場に生い茂る松の緑が映えます。

 いかにも断崖絶壁という三段壁と比べて、こちらは緩やかな傾斜の岩場です。波の浸食作用がそこまで激しくはなかったからでしょうか。そのため、斜面の上を歩いて海辺まで降りていくことができます。

 そして、磯に打ち寄せる波とともに。

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 南側に向けて撮るとこう。

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 緩やかな岩の斜面が広々と続くのは断崖とは違った味わいがあります。

 岩の割れ目には水が溜まっていることも。

f:id:naosuke21036:20190422074608j:plainこの高さまで波が打ち寄せることはそうはないでしょうから、雨水によるものでしょう。

 崖の上のほうから、梶原島を望みます。

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 この近くには白浜初訪の5年前の春にも来ていましたが、その時にはこれを島ではなく、岬だと思っていました。

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 このときは海と空がほとんど同じ色、とけあうように境界がはっきりしなかったのも印象深い風景です。

 

 今回の写真は昨年の同時期に足を運んだ折のことです。今年と違って昨年は早々と梅雨が明けていてこの日も猛暑、炎天下の撮影で、何も遮るもののない岩場でしたから(しかも岩なので熱の吸収性も高い)、熱気にはかなりやられたのを覚えています。

 暑さにほとんどKOされて、三段壁前の冷房の効いた休憩所で30分ほど休んだ挙句、千畳敷での撮影予定を中止して退却を決めたほどです。

 今年の夏も当然のように何度か南紀に撮影旅行に行く予定ですが、梅雨明けはいつになるんでしょうか。

 それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。