光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

すさみの夏~熊野古道・馬転坂から眺める枯木灘~

 前回に引き続き、南紀すさみから。

 今回撮影のために足を運んでみたいスポットがありました。熊野古道の馬転坂というところです。

 すさみにはかの熊野古道も通っていて、一帯は「大辺路(おおへち)」に属します。そのコースの一部となっている場所です。

 上に貼ったGoogle Map の航空写真で見てもわかりますが、山中になぜか開けた場所があります。ここから枯木灘の海を望んでみるとどんな感じなのか、気になっていたからです。

 ということで、入り口はこの辺り。周参見駅から国道42号線に出て見老津方面に進みます。トンネル(白島トンネル)を抜けてしばらくすると、道路から山中に入る道があります。

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 古道歩きの方向としては熊野三山へ向かうのとは逆方向になりますが、今回はあくまで展望所からの撮影が目的なので。

 こんな山道です。

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 途中に、何の目的で建てられたのかわからない、今や八重葎に覆われた小屋がありました。

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 まだ朝8時台とはいえすでにかなり暑かったのですが、しばらく歩くと、上の航空写真でもわかる、開けた場所に出ます。

 草原が広がり、彼方には海。眺望は予想通り、素晴らしいところです。
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 日本の風土でこんな草原が山中に自然にできることはまず考えられないので、当然これは人為的に切り開かれたのでしょう。何かの開発が中途で放棄された跡と思われ、車の轍が残っているところもありました。所々に松などの樹も伸び始めていたので、年月を経ればいずれまた森林に戻るはずです。

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 ゆるやかな道を辿って(その分かなりの距離を歩くことになりますが)、切り立つ崖の上まで行けます。

 海の眺めもさらに開ける一方、観音様の像が佇むのが見えます。

 

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古道歩きの人たちを見守るように建てられたのでしょうか。

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 観音像の上で囀るイソヒヨドリ。色からすると雌か若鳥の雄ですが、イソヒヨドリは雌でも囀ることがあるとのこと。

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 崖上から広がる草原の向こうに青い海を望む、やはりここは絶景スポット。

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 草原もこれだけの広さ。何か特撮ドラマの戦闘シーンの撮影でもできそうです。崖の上からヒーローが敵を見下ろす、というような。

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 こちらは同じ画角を魚眼レンズで。魚眼撮影って独特の奥行や遠近感が出て本当に面白いです。

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  ということで、すさみの絶景スポットをさらにもう一つ発見。そのたびに、すさみ行きで撮影スポットのフルコースを試そうとするとメニューが増えていきそうです。

 道路まで降りても、やはり海の眺めは最高。

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 本来の古道歩きであればここでいったん道路に降りた後、しばらく歩くと「長井坂」への入り口にさしかかります。以前にそのコースを歩いたこともありますが、今回はこれ以上古道には入っていません。

 では、今回はこの辺で。ご覧いただきありがとうございました。