熊野古道・長井坂から望むすさみの海
久々に南紀すさみの話題で。
熊野古道は世界遺産にも選ばれ、古道歩きは外国人旅行客にも人気のコースとなっています。古道の「大辺路」はすさみ町も通っていて、この一帯は「長井坂」と呼ばれます。すさみを旅しても、時々古道歩きの人たちとは出会うところです。
この地の、重要な観光資源のひとつであることは間違いないでしょう。
私は「古道歩き」で熊野まで踏破する……ようなことに挑んだことはないのですが、この長井坂を歩いてみたことはあります。古道がどんなふうになっているか見てみたいというのと、この長井坂のあたりは古道のなかでも海の眺望が特に素晴らしいコースということで、ここから海の写真を撮影してみたらどうだろうかという思いからでした。
方向も見老津駅近くの長井坂入り口から周参見駅方面に向けて歩くという、巡礼とは逆向きの、いわば帰りのコースです。
ここから入ってみると、すぐ近くは海だとは思えない山道になります。
でもいくらか登れば、海を眺望できる開けたところに出られます。
いくらか登り進んでみると、
山側はまさに深山幽谷。
海沿いまで険しい山が迫り出している、紀州らしい地形です。
ところどころ木々の間から、枯木灘の海が見渡せます。
見老津漁港まで見渡せます。
その向こうには江須崎まで。
いくらか歩くと、恋人岬、黒島が眺望できるところまで出ます。
古道の中でもよく整備された、段築(版築)と呼ばれる構造。
だいたい海を眺めて撮る目的は果たしたので、歩きを終えることにし、道の駅・イノブータンランドに降りるコース(ネット情報で確認済み)から海辺まで出ました。この辺りは正規のコースではないのであまり整備が行き届いておらず、道を見つけるのにちょっと難儀しましたが。
この後、フェニックスクリフまで足を伸ばしています。
もっぱら歩きでの移動で通したので、かなり疲れるところでした。
ということで、古道歩きというより海の眺めを目的としたこの時の旅でした。
今回もご覧いただきありがとうございました。