京都・八瀬の紅葉と秋色
私の住む京都には、紅葉の名所はもちろんいっぱい。
でも名だたる神社仏閣、ガイドブックに載るような名所よりも、私にはお気に入りの秋色を堪能するスポットがあります。
わが家からもわりと近場にある、八瀬です。比叡山の麓にあたります。
まずは市街地から向かう途上、高野川沿いの府道367号線上から、紅葉越しに秋色の比叡山を望む一枚。
もうすでに山中に来たようですが、実は左手の紅葉は街路樹です。
ここから西明寺山を見上げると、秋色に染まった頂があります。
そして叡電の駅近く。バス停のあたりから。ご覧の通りです。
この辺りでは、最近名所として注目を集めている瑠璃光院がありますし、またケーブル駅近くには「もみじの小径」もあります。でも何より、道沿いから山腹を望むのが最高ではないでしょうか。
もみじの赤だけでなく、山腹のさまざまな木々がそれぞれに色づき、華麗な秋色のハーモニーを見せてくれるからです。
もみじが集まって生えているところをズームで切り取ってみます。
ひとくちに赤といっても、もみじでもいろんな色づき具合があって、それだけでも目を楽しませます。
そして少し国道を進んだところから望むと、こう。
秋色もさらにとりどり、常緑樹のグリーンと合わせ、晩秋がいかにカラフルな季節かを実感させてくれます。
少し角度を変えるだけで、鮮烈なレモンイエローも加わり、また青みの残るもみじもあるなど、さらに彩りが添えられます。
ここまでの写真は先週末、15日に撮ったもの。今年は季節の移り変わりが早いようで、この八瀬では先週がいちばんの見頃だったようです。
昨日、21日にも撮影に行ったのですが、もみじはより鮮やかさを増していたものの、背後の落葉樹がほとんど葉を散らしてしまい、寂しくなっていました。
もみじが集まる場所もこう。秋色を楽しむには、見頃を過ぎてしまったかもしれません。
こちらは去年の同時期、勤労感謝の日に撮影したもの。去年はこの時期が見頃だったことと比べると、1週間以上の違いが見て取れます。
このときはもみじの色づきと他の樹種の色づきが絶妙にシンクロしていて、まさに秋色のベストマッチの光景を演出してくれたことを思うと、今年は去年ほどの美しさにはならなかったかと、少し残念なところです。
同じ場所で撮っていればみそ、こうやって年ごとの季節の違いにも敏感になるというものです。
ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。