すさみでの絶景さがし その2 ~こんなに違う海の色~
自然の造形美が感じられる岩棚。
昨日の記事で、これを載せておかなかったことを過去の写真データを見直して後悔しました。
悠久の年月のなかで波によって浸食された面が、こんなふうに際立っていることがわかる一枚です。
昨年3月に訪れた時の撮影でした。
今回は、この岩棚の上から眺めて見つけた、名もなき絶景のひとこまを。
二つの岩棚の間に海が入り組んでいるのですが、ここの海の色がこれまた青さと透明感に満ちて見事。
初めての撮影機会でこの青さに魅せられたことが、何度も足を運ぶことになる一番のきっかけでした。
けれども、季節によって海の色もこんなに違います。
2016年12月中旬、冬の撮影。
2018年4月末、春というよりは初夏の撮影。
冬にはただ透明感が冴えわたるブルーであるのに対して、初夏から夏にかけてはエメラルドグリーンといったほうがいい色合い。綺麗な海というのはただ青いというばかりではなく、季節によってこんなにも違うということがわかる対比です。
この岩棚から海岸・国道の方向に、だいたい同じ画角で撮った4枚の海の色も比べてみてください。ちなみに並んでいる電柱は紀勢本線のもので、逆に言えばこの風景は車窓からも眺められるところにあるわけです。
この3年前の夏に訪れた時の海の色が、今まですさみを訪れた中で最高だったと思っています。実は海は静かな時よりも、多少荒れ気味のほうが鮮やかな色あいを見せることがあるようです。
ちょっと蔵出しするだけでこれだけ比較できるというのが、私がどれだけ足繁くすさみを訪れているかという証拠でもあるんですが(笑)。