この春もすさみを訪れて
私にとって、ほとんど依存症に近いものとなっている(笑)すさみへの旅。
この春も行ってきました。
文句なしの青空のもとで、まず見老津駅前から一枚。冬至の頃に行った前回と比べると、昼間でも明るさがかなり違います。
今回もいろいろなスポットで撮影できたので、ひとまず恋人岬からのものを。
魚眼で撮るとこんな感じ。より迫力が増します。
海岸に降りてみて。早春の陽光に照らされて波間が輝きます。
他にもいろいろな場所で撮影を重ねたのですが、そちらは後のブログで紹介することにしましょう。
このすさみ行きでいちばんの成果だったと思えるのが、人との出会いの機会でもあったことでした。
以前の記事でも紹介した、見老津駅舎にオープンしたカフェ・のんびり屋。この店ができたおかげで、駅の雰囲気もずいぶん様変わりしたのが実感できました。
何より、人が立ち寄り、集まる場所。何もなかったところにひとつ店ができると、そこはコミュニティ・スペースとして機能するようになるという見本です。
地域の人たちが集まっては話に花を咲かせる場となっていますが、同時に私のような他所から訪れる人にとっても。今までも道の駅・すさみなどですさみの人たちと関わらせていただくことはありましたが、こののんびり屋で、いろいろと話もできました。特にすさみ町観光協会の会長さんとお話ができたのは貴重でした。
私のような、都市部に居住しながら、地方の特定の場所に思い入れ、リピーターとして足を運ぶ人間は、いまの地域振興のキーワードを使えば「関係人口」。「観光」であれば一過性のもので終わりやすいし、かといって「移住」はハードルが高すぎる。両者の中間ともいうべき「関係人口」を増やすことが、これからのちいき活性化のカギとして注目されています。
このすさみにも「関係人口」をどうやって増やしていくか……といったことでも話もできました。
まだ広くは知られていないものの、私がこのブログで紹介しているように知られざる絶景はたくさんありますし、熊野古道歩きの拠点の一つでもある。磯釣りやマリンスポーツのために訪れる人たちもいる。そうした人たちが、もっとすさみに深く思い入れ、関わる機会が増えれば、ということです。
若い人たちを引き寄せるなら、それこそアニメの舞台として取り上げられるようなことがあれば、「聖地巡礼」でどんどんやって来るようになるかもしれません。それをきっかけにしてさらにすさみの地に興味を持つような若者が増えれば、ということです。
のんびり屋さんも交流スペースとして恰好の場所になりそうに思いました。
ちなみに、先日店内に設けられた、来訪者を記録する「システム」。
なんのことはない、どこから来たか、日本地図、海外からの人なら世界地図の上にピンを刺すというだけのものですが、私が第1号のピンを刺すことになりました。
また、私同様、写真を撮りに大阪から何度もすさみを訪れているという、もう一人の「関係人口」の方とも出会いました。こういう出会いが成り立つためにも、相応の「場」「スペース」の存在は大事だと感じます。
ということで、今日はこの辺で。