光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

日食は見られなかったけれど

 前回の記事の最後で触れたこの前の日曜日。

 部分日食ということで期待していましたが、晴れの予報にもかかわらず午後は雲が広がってしまいました。雲は薄く、背後の太陽が見えることもあり、上手くいけば雲がフィルターとなって日食の形が肉眼で確認できる(そのまま写真にも撮れる)チャンスになるかも……と期待したのですが、残念でした。

 けれどもその代わりに、というか、やがて訪れる夕暮れに。空模様を眺めれば、今日は間違いなく華麗な夕焼けになる、と確信できました。

 そのつもりでこの日も定番の撮影スポット・宝ヶ池公園に足を運んだうえでの1枚ですが、こちらをご覧ください。太陽が山に隠れた直後です。

f:id:naosuke21036:20200621201238j:plain

 一面に雲が広がっている。

 日没方向の空が開けている。

 雲越しに空の青さがうっすらと透けている。

―これらの、壮麗な夕焼けが現れる条件を完全に満たしているのです。

naosuke21036.hatenablog.com

 こちらの記事で取り上げた日と同様で、夕焼け撮影の勝利の法則は決まったも同然なのです。

f:id:naosuke21036:20200624064914j:plain

 すでに茜色に染まり始めている雲があります。

 空の比較的低い層に現われる積雲などは、早く染まる(そして早く色あせる)ものです。夕焼けの本番は巻積雲や巻雲などの上層雲なので、積雲の夕焼けだけを見て帰らないことも大事です。

 そして色づき始めました。

f:id:naosuke21036:20200624064901j:plain

 1年で最も日の長い夏至なので、こうなるのが京都では午後7時15分。本当に遅いです。

さあ、ショータイムです。f:id:naosuke21036:20200624064850j:plain

  雲の形は、夕焼けに染まってはじめて確認できることもよくあります。

f:id:naosuke21036:20200624064836j:plain

 雲が一面に広がっているので、空の高いところまで色づきます。

f:id:naosuke21036:20200624064827j:plain

 華麗に色づきました。水面へのリフレクションが美しさを倍加します。

f:id:naosuke21036:20200624064815j:plain

 カメラを南の方角に向けてもこう。全方位が染まっています。

f:id:naosuke21036:20200624064803j:plain

 いよいよ赤みも増します。

f:id:naosuke21036:20200624064751j:plain

 真っ赤な時間となりました。

f:id:naosuke21036:20200624064739j:plain

 次第に暗さが増してくるとともに、日没方向の赤みも増します。

f:id:naosuke21036:20200624064714j:plain

 紅の水面だけを。

f:id:naosuke21036:20200624064656j:plain

 フィナーレです。そしてトワイライトへ。

f:id:naosuke21036:20200624064638j:plain

 ということで、日食は残念だった代わりに、華麗な夕焼けが見られたこの日でした。

 今年は夕焼けは相当な当たり年のようで、5月末から今までで、10日ほどは出会えています。もともと梅雨の晴れ間は美しい夕焼けが出現しやすいとはいえ、息を呑むようなスペクタクルも何度もありました。でも夕焼けの季節としての夏はまだこれからです。

 ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。