哀悼と追憶の夕景 最後に
哀悼の思いを込めて、この場所で見届けた夕焼けの写真を紹介するのも、さしあたり今回までとします。
水面も、繊細な色あいに染まります。
こちらは2年前の夏至の頃。一日曇りの日でしたが、巻積雲が広がる空模様からあるいは華麗に染まるかと思い足を運んだところ、この田園ではこれまでで最も美しい夕焼けが見られました。
ピンクモーメントという言葉が似合います。
太陽が沈んだ位置から残照で、光の柱が立ち上がっているのも美しさを添えます。
これからも、この場所では季節のめぐりとともに、何度も写真を撮らせていただくことになるでしょう。京都の市街地からほど近いところで、このような心安らぐ風景をずっと守ってきてくださったおばあさんに、改めて感謝を申し上げます。
遠い世界の彼方から、この写真もどうかご覧になってください。
そして、どうぞご安らかに。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。