光の雫のトライアングル~再会~
前回に続いて、雫の光のトライアングルを。
また同じ場面の写真かって?
いいえ。
撮影した日が違います。前回ご紹介した雫が3年前の11月、今回のが翌年の1月で、2か月の時を隔てています。
それなのに、ほぼ同じ配置で雫の煌きが撮れた。いわば「再会」できたということなのです。
改めて前回投稿した写真をお見せしましょう。
形から、まったく同じ枝についた水滴だということがわかると思います。今とは真逆の季節、晩秋から真冬という時期で枝葉もほとんど成長しないからこそ、2か月という時を経ても変わらない姿だったのかもしれません。
さらに、それぞれ冬至から前後の約一か月ということで、太陽の角度がほぼ同じということも、同じ枝についた水滴に光が当たってプリズムとなった原因でしょう。
さらに色と輝きを変えて光を放っていきます。
雫のプリズム写真は、いつも一期一会。同じ輝きには二度と出会えない、だから瞬間のなかにしか存在しない。それを他者や、後の自分とシェアするためには、写真のなかにとどめるしかない。そういう宝物です。
もちろんこの二つの日の光も決して同じものではありませんが、いつも夜空に同じ形を見せて輝く星座のように、同じ三角形に「再会」できたというのは、不思議なものを感じます。旅先で楽しいひと時をともにしながらも、その時かぎりでの出会いかと思っていた相手に、別の旅先で再会したような。
ということで、この瞬間をブログを通してもみなさまに。
今回もお読みいただきありがとうございました。