光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

追悼は終わらない

 先週の豪雨で、永久に失われてしまった一本の杉の樹。

 雨上がりに燦々たる日射しを浴びて、キラキラの宝石と化した雫で何度も飾られたあの樹。

 私にとってかけがえのない撮影の友であったあの樹の喪失を惜しむ思いは、数日たった今も薄らぎはしません。

 これまであの樹とともに撮った煌きたちの写真を見返すたびに、もう二度とこんな煌きはあの樹では撮れない。あの樹は思い出と、写真の中にしかもう存在しない。それをつくづく思い知らされるところです。

 まだ、悼む思いは表しきれません。今回も、失われる前、梅雨の晴れ間に最近撮れたものからいくらか写真を取り上げて、追悼記事を続けたいと思います。

 私の大好きな青い煌めきは、何度もこの樹で見られました。

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 この時は朝ではなく、雨上がりの昼過ぎでした。

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 背景をなす広葉樹ともども、大雨とともに押し流されてしまいました。

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 虹色の輝きに飾られて。

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 夕暮れに入っていく時間に撮れたものは、朝の陽射しのしの中での輝きとはちょっと異なる趣がありました。

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 いくつもの小さな光。

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 その中にひときわ清冽に煌めくブルー。

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 この間までこんな光景を雨上がりのたびに見せてくれたのに。

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 別れの日が近づいていたとは、思いもよらぬことでした。

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  見返すたびに、大切なものが失われ、二度と返らないことの喪失感をかみしめるところです。

 まだまだ、偲び足りないところですが、ひとまずは、この辺で。

 それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。