南紀串本・樫野崎灯台
今回は先の記事の続きです。
この海金剛を訪れた、その後です。
紀伊大島というのも結構広いのですが、海金剛から樫野のバス停まで引き返し、それからさらに1km強歩くとたどり着く、樫野崎の灯台です。
この灯台を望むように立つのが、今日のトルコ共和国の礎を築いた英雄、ムスタファ・ケマル・アタチュルクの像です。
串本・樫野はかつて1890年、トルコの軍艦エルトゥールル号が座礁し惨事となりましたが、住民の懸命の救助活動によって69人の乗員の命が救われ、それ以来続く日本とトルコの友好関係の原点となった地です。アタチュルク像もこちらに移転されたものです。
串本町全体が日本とトルコとの友好の町をうたっていますが、特に歴史的な地であるここには、トルコにちなんだものがいくつも見られます。
こちらはトルコ記念館。
かの海難で犠牲になった人たちの慰霊碑です。
道沿いの柵にはトルコ絨毯が掛けられ、売られていました。
私はかつて出張でトルコを訪れたことがあり、その折にも観光地では土産物屋にトルコ絨毯が並んでいたのを見たことも覚えているので、懐かしいところでした。トルコアイスを打っている店などもあります。
そして海を望みます。
この日の海は、こちらも荒れていました。
荒波が夕日の陰影でさらに迫力を増します。この辺りは南紀の他の地域に比べても波が激しいのは、紀伊半島の突端で黒潮の流れをもろに受ける位置にあるからでしょう。
この夏も先日、実はすでに串本を訪れているのですが、大島ではなく潮岬が中心でした。その時のことは後日また記事にしようと思います。
それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。