秋はカラフル~京都の里山より~
秋色撮影三昧だった先週末から。
改めて感じるのは、晩秋の美しさというのは、「もみじの赤」だけじゃない。
もみじの赤もあわせて、山がさまざまな色合いに彩られる光景こそが、この季節の魅力だということです。「紅葉狩り」ということで、もみじばかりに集中していると、見逃しかねません。
(そういえば、「紅葉」と書くともみじのことなのか、それとも赤く色づいた葉全般をさすのか紛らわしいことも多いですよね)
ということで、今回は彩り豊かな秋の山を特集。
まずは、嵐山から。
よりアップで。右手側の鮮やかなもみじの赤とのコントラストが引き立ちます。
山の一角を。赤、黄、橙、茶、さまざまに色づいています。この辺りは山が南岸に面しているため、日の低い秋には今一つ陽射しが当たりにくくなるのが惜しいところです。
西から東へ場所を変えて、修学院離宮のあたり。常緑樹を地に、色とりどりです。
例年より色づきは早いとはいえ、まだ11月半ばだと、いろんな色づき具合の樹が見られるためカラフルさも増します。ご覧の通りです。
こちらは八瀬。比叡山口手前の、西明寺山の頂をズーム。右下の紅色がアクセントになっています。
さらに大原方面に進んだところにある、お気に入りの撮影スポットから。情熱的な色合いです
高野川上流。
引き返して、叡電八瀬比叡山口駅近くから。ここの秋の彩りは絶品。
晩秋は、山が一年で最も華麗に彩られる季節。
最も寂しく閑散とした季節を前に、最も華やかになるのが不思議です。一年の生命力をここで完全燃焼させる。最後のお祭りというところでしょうか。
祭りの後、新たな生命を芽吹かせるまで、しばらく山は眠りにつくでしょう。もうひとつの彩り豊かな季節、新緑の春が訪れるまで。
ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。