光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

花咲き乱れる堤~桂川のハマダイコン~

 まずは、こちらの写真をご覧ください。

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花咲き乱れる高原かと思いました? 残念、ここは京都市内でした。市内を流れる桂川のとある土手を見上げるように撮ったものです。

 桂川東岸の、西大橋と上野橋の間、府道113号線で川沿いの道に入る手前で右に入った道からの撮影です。

 少しアングルを変えてみれば、この通り。

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 右端に、ガードレールが見えます。その向こうに見える遠景は愛宕山です。

 咲き乱れる、白に紫の入った花はハマダイコン。その名の通りダイコンの仲間で、野草ではありますが食用にはなります。ただしダイコンのような立派な根はつけません。

 アングルを変えてもう一枚。

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 それにしても、街中にこんな花でいっぱいの光景が見られるなんて素敵じゃないですか。

 これが見られるのは4月半ばごろで、今年はもう見頃も過ぎているはずです。例年ならこの時期仕事で近くまで行くので、その折に立ち寄って撮影できるのですが、今年は新型コロナの影響でその仕事も在宅に。撮る機会はありませんでした。今回紹介したものはすべて過去撮影です。

 この時期の桂川は、こんな感じです。
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 新緑の山に菜の花が咲き乱れて、こちらも美しい。

 冒頭の写真のように、まるで山の花畑に見えるように撮る。

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 これは、堤防などの低い斜面で、「近寄ってローアングルで撮る」方法を使った結果です。こうすれば向こうにあるもの(山や建物、ここではガードレールも)が全部斜面で隠れて、空だけが広がった写真にすることができます。

「写真は引き算」とはよく言われます。余計なものは入れずに、主題を引き立たせるように撮る。その方法としては「ズームで切り取る」のが一つですが、この「斜面で隠す」というのもあります。あまり写真の技法書でも見たことが無く、もしかすると「裏技」の一つかもしれませんが、皆様もお試しください。

 同じ桂川の別の時期、別の場所で撮った河津桜

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 こちらも同じ方法で撮ったもので、実際には向こうに民家や工場が建ち並んでいます。立ち上がれば普通に目に入るのですが、「近寄ってローアングルで撮る」と、そうしたものを入れずに、桜と土手だけの写真にすることができるというわけです。 

 では、今回もご覧いただきありがとうございました。