光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

高雄・西明寺のミツバツツジ

 まずは、こちらをご覧ください。

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 うららかな春の日、山腹が一面、ピンク色に彩られています。

 ここは京都・高雄にある真言宗大覚寺派のお寺・槙尾山西明寺の裏山です。

 高雄と言えば京都郊外の紅葉の名所として名高いですが、春には桜ばかりでなく、こんな美しい光景があるのです。

 とある年の秋に紅葉撮影に訪れ、その折に見つけたこの風景。道路沿いから西明寺を撮り、お寺を取り巻く紅葉も綺麗ですが、その横の山もほんのりと色づいており、ここには何が生えているのだろう?と気になっていました。

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 紅葉も点在していますが、一面の木々も秋色です。

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 ということで調べてみると、ここはミツバツツジ(より正確にはコバノミツバツツジ)が群生しているとのこと。次の春に足を運んだというわけです。

 そして、この通り。時期は4月初旬で、お寺の周りの樹々はまだ新緑も芽吹いていないものもあるぐらいですが、浦山はこんなふうに鮮やかです。

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 ツツジにも色あいの違いがあることに加えて、ここには山桜も生えていますから、両方の彩りがさらに美しさを増しています。

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 よく見るとミツバツツジも山桜も、それぞれで微妙な色の濃淡がありますよね。

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 てっきり植えられているのかと思っていましたが、実は自生しているものらしいです。とはいっても山頂部がどうみても人工林のスギ林であることからして、完全に自然のままということではないでしょう。人の手でこの一面の木々が一度伐採され、その後に優占種となって群落をつくったと思われます。それにしても一面がこんなに彩られる光景は貴重です。

 別の場所にも、こんなふうに自生しているスポットがありました。

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 見頃は4月初め~半ば。4月も終わり頃に行った頃にはすっかり過ぎていました。

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 みだわずかに花は残っていて、望遠で切り取ればこんなふうに、新緑に混じった色のコントラストも楽しめますが。

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 いつもなら過去写真から紹介する場合、見頃に先立って記事を書き、「みなさまもお越しください」としたいところですが、あいにくの新型コロナの流行で遠出は控える必要のある状況。読者の方にもなまじ今行きたい気にさせてしまうのも申し訳ないところなので、今回はあえて見頃を過ぎてからにしました。

 来年の春には収束して、安心して行けるようになっていることを祈るばかりです。

 ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。