里山の春色と秋色~京都・八瀬にて~
今回も近場の散策圏から季節の彩りを。
叡電・八瀬比叡山口駅を出てほど近くから眺めた比叡山麓の風景です。
まずはこちらから。
昨秋の撮影。晩秋には、ここまで華麗な秋色を見せてくれます。樹種が豊富で、色づき具合もそれぞれ違って、いったい何色あるのかと目をみはるような趣があります。
いわゆる「紅葉の名所」のように、人の手で植えられた紅葉がずらりと並ぶのとは、これまた違った魅力です。
もっとも、こうした落葉樹林は長らく人の手が入り、人の生活のなかで利用されてきた里山だからこその光景であって、「手つかずの自然」とはまた違うわけですが。完全に人為的なものでもなく、いわば人と自然の共同作業によってつくられた景観なのです。
ここは、だいたい同じ画角で春に撮ると、こんな感じです。
秋ほど華やかではないですが、こちらも新緑と山桜、そして「春紅葉」で赤みを帯びた葉もみられるなど、色とりどりです。
さらに新緑が芽吹くと、こんな感じ。
樹々のその年の生命を最後に完全燃焼しきるような秋の色とはちがって、その年の新しい生命力が芽生えてゆく春先は、色合いもやわらかです。
こちらは別画角での、比叡山の稜線を望んでの秋と春。
皆様は、どちらの季節の色がお好きでしょうか。
それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。