すさみのイソヒヨドリ
私の住む京都への進出もめざましいイソヒヨドリ。
この季節だと、京都市内でも一日で数か所で耳にします。
けれども、その名の通り、日本で本場は海辺。先の連休のすさみへの旅でも、何度か出会いました。
ということで、今回はその一羽を。朝、江須崎に向けて歩いている路上の電柱の上でした。
虫を咥えていますが、注目は咥えたまま囀り続けていたということです。
こんなふうに、翼をはばたかせながら美しい歌声を響かせ続けていました。
よく物を咥えたまま、しっかり離さずに囀りを続けられるな……というところですが、これは鳥の発声器官の構造が人間と違っていることによるようです。
人間や他の多くの生き物は喉にある声帯をふるわせて声を出すので、物を咥えたままではほとんど声を出せません。「アー」とか言える程度です(実際に試してみてください)。
けれども鳥類の発声器官は気管の分岐点にある鳴管という部位で、声の出し方が違っています。咥えたままでも発声できるのはこのためだと思われます。
翼をさらにはばたかせ、なかなかのパフォーマンスです。
そして場所を移して電線上で。
近くに雌の姿もあり、どうやら恋のアピールだったようです。
虫を咥えたまま食べてしまわずにいたのも、想いの相手へのプレゼントとするためだったからでしょう。
恋路を邪魔することになってしまっていたらごめんなさい。
ということで、今日はこの辺で。今後一週間ほど日本を外しますので、何回かは予約投稿になります。コメント等をいただいても、すぐにレスポンスできないことをご理解願います。
それでは、お読みいただきありがとうございました。