ユリカモメたちのいる夕景を思い出す
こちらは、ユリカモメたちのいる夕景。過去の撮影からの蔵出しです。
数年前、鴨川で活動しているユリカモメが夕方になっても琵琶湖へと帰らず、そのまま鴨川で夜を過ごすという生態を見せたことがありました。
これでは先のブログで語ったような群舞は見られない……とは限らず、群れで飛び立って大空高く昇ったユリカモメたちが、そのまま琵琶湖に帰ると思いきや、なぜか降りてきて鴨川に着水、夜になっても居つく、ということも何度も見ました。それなら何のために飛び立ったのかわかりませんが……。
夜間や未明―冬だと6時頃でもそうです―に近くを通りかかると、灯りでその姿も見え、声も聞こえることがありました。
琵琶湖に帰るなら、夕焼けが見える頃にはもう鴨川からいなくなっているはずなのですが、鴨川に残るとこんな光景も見られることがあります。
はじめ黄金色に、しだいに茜色に染まっていく水面と、そこに群れるユリカモメたちがまさに絵になります。
「空を写さずに、他の要素で夕景を表現する」というのは、私の好きな撮影趣向の一つです。
夕焼け色の水面だけでも十分に見ごたえのある風景なりますが、そこに真っ白なユリカモメたちの姿が加わって、コントラストが際立ちます。
一日の終わりのつかの間のひととき、彼(女)らは何を思うのでしょうか。