光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

濁った川が水鳥の楽園

最近は撮影するのはあまりしていませんが、私は野鳥も大好きなので、このブログでも時折語っていきます。

 先日所用があって、東京出張の帰りに名古屋の実家に行ってきました。

 冬のこの時期であれば、実家近辺で見ておきたいこと。近辺を流れる山崎川に、今年も水鳥たちは集まっているかな、ということです。

 

 

 ご覧のとおり、水鳥の楽園は健在でした。

 堤防が工事中のため近づけるのに限度があったのと、曇りのためカモ類の色が映えなかったのが残念でした。

 せっかくなので、過去により好条件で撮影したものもいくつか載せておきましょう。

 ハシビロガモヨシガモオカヨシガモコガモヒドリガモキンクロハジロホシハジロオオバン……など、本当に多種多様な水鳥たちが集まっています。

 しかもその場所がなんと下水処理場の排水口付近。水鳥の渡来地として、地元のバードウォッチャーたちにもよく知られているようです。

 山崎川は上流は清流で、名古屋有数の桜の名所として知られていますが、下流はお世辞にも自然豊かとはいえない、工業地帯を流れる濁り切った都市河川となります。そんななかでもたくましく生命を営む者たちがいます。

 下水処理場からの排水が、むしろ水鳥たちにとっては栄養豊かな環境を提供しているのかもしれません。ハシビロガモのように水面で採餌する鳥が多いのも、その証拠でしょう。

 私が気づいたのは、もう名古屋を離れて数年になる、大学時代の帰省時でした。子どもの頃に知っていればよかった、と今でも残念です。

 いま私の出身小中学校に通う子どもたちが一人でも多く、身近にこんなに豊かに生き物、生物多様性に接することのできる場所があることを気づいてくれればいい、とつくづく感じます。

 学校の理科の授業で自然観察実習としてここに出かけてもいいのに。