光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

イタリア出張より その2 フォロ・ロマーノからコロッセオへ

 出張目的のイベントのスケジュールに組み込まれていたローマ観光のなかで訪れたスポットについて、写真で語っていこうと思います。

 惜しむらくは天気でした。イタリアは典型的な地中海性気候であり、5月のこの時期であればすでに夏も近く乾燥した晴天続きであることが普通のはずです。過去の同時期にやはり出張で訪れた時には、日本の湿潤な気候に慣れた身からすると砂漠同然に感じられたことも覚えています。

 けれども今回はこれからお見せする写真にあるように、雨もたびたび混じった曇天。イタリアの人に聞いても、この季節にそんな天気は珍しいとの話でした。「抜けるような青空のもとでローマの史跡を」と期待していた私としては残念なところでした。

 完全な悪天候ということはなく、時々青空も見える変わりやすい天気でした(ヨーロッパではこういう天気はむしろ4月に多い)。そのために一度撮ったスポットを青空の下で撮り直すことも繰り返したためバッテリーの消耗を招いてしまいました。

 

 最初に訪れたのがカピトリーニ美術館。展示一つひとつを触れていくときりがないでしょう。

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 ということでローマ帝国最盛期を飾った哲人皇マルクス・アウレリウス銅像を紹介します。広場にあるのはレプリカで、本物は館内に展示されています。

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 こちらは館内の窓から眺めたローマの街並み。

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 そこからコロッセオに向かう途中、フォロ・ロマーノ。「ローマ広場」の意味で、神殿や政治上の会堂などの建築物が立ち並ぶ遺跡群です。本当は中に入ってゆっくり一つひとつを見て回りたかったのですが、その時間もなく。

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 こちらが今回の目玉、コロッセオ円形闘技場です。

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 この目で見たからわかりますが、とにかく巨大、壮大。

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 中段にいる観光客との比較で、そのスケールもおわかりかと思います。

 5万人の観衆を収容できたといい、そのキャパシティは甲子園球場に匹敵します。当然近代技術の無い古代ローマでこれだけの建造物を造ったというのは、ただ圧巻です。

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 ここでは剣闘士たちの戦いや、剣闘士と猛獣の戦い。あるいは内部に水を引いて模擬海戦が催され、古代ローマの観衆たちを熱狂させたといいます。今の価値観からすると血腥いものとしか思えないものもありますが、心性的には現代人がボクシングやプロレス、K-1などの格闘技の試合を観て熱狂するのと同様なのでしょう。そのために5万人もの人が集まるほどだったというわけです。

 こちらはコロッセオ近くにあるコンスタンティヌス凱旋門凱旋門というとパリのものがあまりにも有名ですが、ローマにもいくつも造られています。

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 そして、中にも入ります。

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 なんと、ここでバッテリーが切れてしまいました。「残量わずか」の表示が出ていましたが、まだあと10枚ぐらいは撮れるものと読んでいたのにまさかのゲームオーバー。コロッセオの内側をこれ以上撮れなくなってしまいました。一度曇り空の下で撮ったスポットを、晴れ間が覗いた折にいくつも撮り直したことが裏目に出たようです。

悔しかったのでその後スマホで撮影しましたが、これはあくまで自分用の記念。私からすると「スマホで撮ったものは写真にあらず」。ブログに乗せられるようなものではありませんので。

 ということで、ローマを回れたのはこれまで。訪れたスポットも見どころいっぱいのこの都市でほんの一部で、いずれ純粋な観光目的で訪れてみたいと思ってしまいますが、それはいつの日になるでしょうか。

 

 なお、これからローマ、このコロッセオを訪れようという人には重大情報。ここでは入り口で空港並みのセキュリティチェックが行われ、飲み物も外からは持ち込めないぐらい厳しいところです。土産物として入る前に買ったワインを没収された(返してもらえなかった)という人もいました。お気をつけください。

 

 では、今日はこの辺で。

お読みいただきありがとうございました。