Yahoo 天気予報とtenki.jp
すさみへの旅ではまだまだ書きたいことはありますが、時にはこんな話題でも、ということで。
写真を撮るには、天候は命といってもいいものです。私などは「青空」には徹底してこだわり、また雫のプリズムを撮るには「降雨の後に日が射す朝」が条件ということもありますから、天気の見極めは不可欠です。
私もある程度経験的に読めることもありますが、もちろん基本は天気予報に頼ることになります。そう思うと、天気予報など無かった時代に、自前で天気を読む技術を発達させた昔の農民はさすがですね。だからこそ「夕焼けは晴れ、朝焼けは雨」「ツバメが高く飛べば晴れ、低く飛べば雨」などの経験に基づいた諺も出来たのでしょう。
インターネットでの天気予報と言えば、Yahoo の天気予報か、日本気象協会(tenki. jp)の予報か、どちらかを利用している人が多いと思います。
私も両方使っていますが、経験的に感じた両者の違いについて語ります。
厳密にデータを取ったわけではなく、もっぱら経験則でお話することをお断りしておきます。
両者は違ったソースでの予報を出しているので、時には食い違うことがあります。Yahooは気象庁、tenki.jp は日本気象協会(気象庁に認可された事業者のひとつ)の出した予報によっているからです。
ポイントは、tenki.jpの方が晴れ寄りの、「楽観的」な予報を出すことがしばしばある、ということです。いわば「晴れ」の予報を安売りで出す。
こちらが「晴れ」(「時々曇り」等も入らない)の予報を出したので絶好の撮影日和かと期待して出かけたら青空が覗くことすらない曇天の一日で残念だった――ということは、私も何度も経験しています。
楽観的というのはもちろん「晴れの方が良い」という価値観のもとでの言い方なので、状況によっては違うでしょうけど。「雫のプリズム」が撮れるよう、「夜に雨降れ、朝には晴れろ」とつい私も願ってしまいます。
この3日も日本気象協会の「晴れ」の予報を信じてすさみに足を運んでみれば、出かけるには支障はないものの時々青空が見える程度の曇りの日。せいぜい「曇り時々晴れ」の天気で、撮影目的の旅としては完全に空振りでした。Yahoo の「晴れ時々曇り」の方がまだしも近かったところです。
で、翌日の予報もYahoo では「曇りがちの晴れ」の予報だったので、(日本気象協会の方は「晴れ」でも)どうせ同じような天気、泊りがけだから滞在はするものの写真撮りには消化試合も同然……と思って諦めかけていました。でも夜が明けてみれば雲一つないパーフェクトな青空。最高の撮影機会となりました。
こんなことなら、未明に起きていれば星空も撮影できたのに、と後悔です。宿泊した「海のお宿」は裏庭が海に面していて、晴れた日なら満天の星が仰げますから。前日の予報からどうせ曇りがちだろうと決め込んだのが失敗でした。
私はもともと朝5時台に起きて当然の朝型人間なので、今の季節でも朝日を撮れる時間に間に合うのは何でもないことなのですが。
ということで、この2日間については、Yahoo と tenki. jp の予報はいわば1勝1敗というところです。
天気というのは地震と並んできわめて予測が難しい自然現象ですから、予報が当たらなくても仕方がないと言えば仕方がありません。私もその昔、大学入試(本命校)の時、前日の予報では降水確率10%と出ていたのでまず天気は大丈夫と踏んだところ夜が明けてみれば大雪。会場へのバスが遅々として進まずあわや遅刻かとなって大苦戦を強いられた思い出もあります。こんなことなら、下駄を投げた方が当たるんじゃないか……などと恨み節も言っていました。
もちろん雪の場合の交通手段を考えていなかったのは完全にこちらの失敗なんですが。
そんなわけですが、二つの天気予報の傾向の違い、tenki.jp の方が晴れ寄りの予報を出しがち、ということに注意しておくのも、いろいろと役に立つかもしれません。
それでは、お読みいただきありがとうございました。